Maco

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人のMacoのレビュー・感想・評価

3.9
デュバリー夫人及びフランス革命前後に関しての知識のほとんどは、「イノサン」から・・・いう偏った状態で鑑賞。
ソフィア・コッポラ的な外連味や過度な華やかさはなく、当時の価値観や風習に則ったリアル系。
淡々とした進行、自然光や蝋燭を活かした光量ぎりぎりのライティング、絵画のようなフランスの景色、フランス全面協力な感じのヴェルサイユ宮殿。
マイウェン監督の作品を観るのは初めてだったけど、引き込まれました。
特によかったのは音。
宮殿の廊下や、王の自室などを人が歩く時の音がとてもリアルでよかったなぁ。
「全面大理石でカツンカツン」というイメージを持ってたけど、板張りで軽めの音が響く感じ。
例の「陛下に背中を向けない下がり方」の時とか、「おー神社の板間みたい」なんて思っちゃいました。

全般的に好印象。
キャスト陣もよかった。
ジョニデ・ルイ15世も人間味あってよかったし、マリー・アントワネットは見た瞬間「似てる!」って思ってしまったw
一際目立っていたイケメンルイ16世役のディエゴ・ルファーは、監督の息子さんなんだそうな。まじイケメン。
一緒に観たベルばら民の友人も満足してました。
ただ、後半は予算不足なのか時間不足なのか失速気味だったかなぁ。
最期の最期。シャルル・アンリ・サンソンとのやり取りもきちんと入れて欲しかった。
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