すげえいい映画。優しい世界
かわいそうな話だけど救いがある。
最後のボートの撮り方がよかった。素朴で小さなスケールの話だけどメイジーにとっては一大決心だよな、と思うと泣けてきた。美しいラストシーン。
メイジー賢くて大人すぎで、
まるで大人が子供な構図がおもしろい。
大人がなにか喋ってキョロキョロと言い訳しようとしてるなか、メイジーが彼らの目をしっかりと見つめて黙って真意を見ようとしてるのが、大人たちがそれに気付いて気まずい顔をしてるのが印象的だった。
毒親と呼ぶほど暴力を振るわれたりしてるわけではなくとも、確実に子供の心に傷を残す行為はあるわけで、無関心と気分的な優しさの押し付けの反復はそれなんではないかと思う。
リンカーンおじさんがメイジーを楽しませようと窓越しに道路でふざけて、メイジーに撃たれて倒れる道化を演じるの格好よくてすてきだった。
【名言語録】
ーお仕事はなにしてるの?
ーバーテンダーだよ
ーバーテンダー、稼げるの?
ーはは、そうだなぁ…
稼げないといけないかい?
ーお金いっぱいある方がいいでしょ
ーお金がいっぱい貰えない仕事が好きだったら?
ーどんな仕事?
ー介護士 看護師 車掌さん…
ーバーテンダーも?
ーふふ、ああバーテンダーもさ。
ーマーゴは?
ーそうだなぁ、長い旅行にでも出たんだ
父さんと朝飯食べにいこう
ーでも明日、ボートに乗るの
ー何なのよもうママが
好きじゃないわけ?
ママが怖いの!?
ー誰が母親かわかってる?
ーママだよ(肩を叩いて抱き寄せる)