ぱららっぱぁ

きっと、うまくいくのぱららっぱぁのネタバレレビュー・内容・結末

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

自分にとって一番最初に見たインド映画であり、かつ学びというものについて自分の中で人生の教科書となっている映画である。

勉強と暗記に追われなければ人生の成功が約束されない大学時代、誰よりも遊んでいたのに誰よりも成績が良かった1人の青年、ランチョー。
そんな彼が大学から去って10年経ち、当時の親友達や恋人が少ない情報を頼りに彼に出会いに行く……というのがあらすじ。

10年前の輝かしい青春と、誰よりも仲良くしていたはずの彼に近づいているはずがどんどんと謎に包まれていく現代編の交差は3時間ほどの尺にも関わらず目が離せず、ハラハラする。
そして遂に出会えた現代の彼らとランチョーの現在は非常に痛快で、誰もが笑みを浮かべてしまうこと間違いなしである。

本筋の面白さは勿論だが、自分の中で教科書とまで呼んでいる理由はこの映画で描かれる「学ぶということ」への哲学が非常に刺さったからだ。

「点を取ることを目的とした暗記勉強は無意味であり、自分から興味を持って学んでいれば結果は後からついてくる」という考えなのだが、学ぶことへの主体性や自分自身の今までの勉強への姿勢を思い出し、学生時代から現在に至るまで常にこの映画におけるランチョーのように物事についてキチンと"学ぶ"ことを大事にしたいと心がけている。

ただ面白い映画、美しい映画は山ほどあれど、人生で常に教訓として抱く教えを得られる映画は数えるほどしかなく、恐らくは人生のオールタイムベストの1本であることは疑いようもない。
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