わたP

きっと、うまくいくのわたPのレビュー・感想・評価

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
4.0
インド映画であるとかそういうことは関係なく、ランチョーのような破天荒な人物が構造やルール、まかり通っている常識など、もっと言えば社会のようなものに風穴を開けたり、考える手立てになる。というフォーマットは日本でも非常に人気のあるものであって、それは面白いのは間違いないに決っている。

古いバラエティ番組のような、ギャグパートでの寒い効果音に慣れるころには、ランチョーの魅力にすっかり取りつかれてしまっていた。
キャラクター造形はどことなくウェス・アンダーソンぽい、愛らしいけれども毒気もある雰囲気だった(特に学長となんとかロボの人)

少々理想的過ぎるのでは?と思う瞬間が来るのだけど、真逆の存在として学長やチャンチョルがおり、そのことも忘れていないよ。としっかり訴えているし、なにより映画、フィクションというものはこれくらい夢見がちな方がいいじゃん!と歌と踊りのパートで気付かされる。

終盤は詰め込みすぎの感があったけど、勢いで持って行かれてしまった気がする。たまにはこういう映画も良い
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