いののん

FEAR X フィアー・エックスのいののんのレビュー・感想・評価

FEAR X フィアー・エックス(2003年製作の映画)
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レストランの壁にかかれた、たなびいているアメリカの旗



エレベーターは怖い。「Drive」を既に観ている私は、身構える。レフン監督作品において、エレベーターはきっと要注意だ。あのなかで、男は何かを決断するはずだ。


繰り返される、赤い照明。赤いライトが続く廊下。赤が滲みだし、赤がわきたつ。


フィルマのあらすじには、このようなことが書いてある。
「混沌とした思考のなかで、主人公のハリーは、これが果たして現実なのか否か、わからなくなる」と。けど、私は、私自身が混沌としている為なんだと思うけど、全部ハリーの身に起きた現実だろうと思って映画をみてました。幻想みたいなことだとは、わかんなかった。またしても私は、読み取りに失敗した模様。嗚呼。


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*この作品は興行的には失敗し、その結果、レフンは多額の借金を背負うことになったようだけど、私はそこまでの失敗作だとは感じなかった。「失敗作」と位置づけられ、そう決めつけられ評価が固定されてしまうことは、残念なことだと思う。


*ジェイクの「雨の日には~」もそうだけど、どうしてこうも男の人ってのは、妻が死んだあとになってからぐずぐずするというのか、妻を愛してたことをようやく自覚して、死んだ後になっておいかけまわすんだろうね。多分、女の人は、そうはならないと思うの。死んだらそこでTHE ENDか、もしくは、死んだら心の中で100%のカンペキな男となって存在し続けてくれるんだから、もうそれでいいじゃんか、って思うか。こんな風に思うのは私だけかもしれないけど。笑
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