またバカになってる、園子温
ただアクションもパワーアップしてて最高！カンフー！！
ぶっつけから語り部となる染谷くんの長回しとババアのDJがかっこ良すぎてかつめちゃくちゃ笑える。セットがほとんどなんですけど、そのディストピアの雰囲気がカッコいい。
ストーリーなんて対して重要じゃなくて、TOKYO全体入り乱れたバトルロイヤルに、主人公２人の遺恨対決勃発っていうだけ、ただそれだけ。
けれども各キャラクターめちゃくちゃに濃くて、とてもノれる。
原作は知らないのだけど、その中でも凶悪なメラをメインに描いているのは園子温らしくて、ラブアンドピースなんてクソ食らえ。いやはや、ほんとそれ。マジそれ。と思った。
これは完全な邪推だけど、きっと園子温は佐藤隆太がよく演じているようなアツい、まさしくラブアンドピース、仲間を大切に！みたいなキャラクターが大嫌いで、その怒りの矛先に佐藤隆太が劇中でなっちゃったんじゃないのと思ってる。きっとそう。
映画はハチャメチャにやりまくってとてもしょうもないラストに終わるんですけど、ヒップホップ好きそうなお兄さん達や、なんか最近園子温の名前聞くから見に来てみましたみたいなカップルのお客さんは置いてけぼりな雰囲気が劇場でひしひしと感じました。
竹内力のもう何言ってるかわからん感じや、染谷将太と窪塚の存在感、でんでんの一撃。主演２人の熱演、園子温の映画はいつもそうだけど、パワーがほんとうにすごい。
