ニキ・ラウダとジェームズ・ハント。性格から生き様に至るまで全てが対照的な二人の天才レーサーの壮絶なレースバトルと、凌ぎを削り合う“ライバル”であり認め合った“友”でもある両者の関係性を中心に見応え十分なヒューマンドラマを見ることができた。全く違うふたりではあるがどちらも魅力的であり観る側は両者に感情移入させられる感じなのかな。この対極にいるといっても過言ではない二人が同じ時代、同じフィールドに生きたからこそあれほどのドラマが生まれたんだろうと感じた。日々命を懸けて挑むF1レースの世界。「幸せが敵になる」ラウダの妻への言葉がとても印象的であった。主演二人が本物のラウダとハントにそっくりでビジュアル的な完成度が高い部分も驚かされるところ。熱くなれること間違いなし。
