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ラッシュ/プライドと友情のメルのレビュー・感想・評価

ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)
4.0
元F1レーサーのニキ・ラウダが先月20日に70歳で亡くなった。
3度のワールドチャンピオンに輝いた天才的なドライバーだった。

この作品は「コンピュータ」と言われるくらい運転ミスの少ないニキ・ラウダと、その日その日を人生最後の日として楽しんで生きるジェームス・ハントという性格の全く違うF1のライバル同士が1976年シーズンの16戦をどう戦ったかという話。

特に注目は10戦目のドイツグランプリ。
それまでのトップは5勝のニキ・ラウダ、ジェームス・ハントは2勝で2位に付けていた。
しかしニキ・ラウダのマシンがコース上で炎上、重度の火傷を負ってリタイアしてしまう。

ニキが入院生活を強いられている間、ジェームス・ハントは着々とポイントを稼ぎトップとの差を縮めていく。
しかし驚いたことに、ニキ・ラウダは驚異的な精神力で僅か一ヶ月後にレースに復帰したのだった。

そしてその年のワールドチャンピオン決定は最終戦の世界選手権イン・ジャパンの富士スピードウェイまで持ち越される事になった。

モータースポーツ作品はやはり音響の良い劇場で観るのが良い。
響き渡るエンジン音が臨場感をMAXにしてくれるから。

今回改めてこの作品をニキ・ラウダの物語として鑑賞したけど、ジェームス・ハント役のクリス・ヘムズワースは本当に良く似ている。
そしてダニエル・ブリュールもニキよりちょっと丸顔ではあるけど火傷からの復帰後の表情や雰囲気を上手く演じていたと思う。

ラストに流される2人の映像…。
ニキの死によって完全に過去の2人になってしまった。
ニキ・ラウダのご冥福をお祈りします。
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