ナーオー

オンリー・ゴッドのナーオーのレビュー・感想・評価

オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)
5.0
まず最初に、この映画は観る人を完全に選ぶ作品です。

ライアン・ゴズリングとニコラス・ウィンディング・レフンといえば、ほとんどの人が「ドライヴ」を思い浮かべると思いますが、自分はこの「オンリー・ゴッド」という傑作を最初に思い浮かべます。

本作のほとんどが、暗い室内と夜景ばかりを映したダークな映像。その場面の一つ一つが個性的で、残酷シーンや登場人物の一人一人の動きは観ていてゾクゾクしました。淡々としているけど、ゾッとするくらい強烈なバイオレンス、レフン監督自身の色覚障害から由来する強烈なビジュアルセンスのお陰で映画全体に美しい映像美で放たれていました。
ここまでカルト感のある味付けの映画に主演するライアン・ゴズリングもちょっとどうかしてるけど、見事に寡黙でヤバい主人公を演じきってます。

ニコラス・ウィンディング・レフン監督の作品は誰にでもオススメできるものではないですけど、レフン・ワールドのスタイルが好きな人は絶対ハマると思います。
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