いなだ

さらば箱舟のいなだのネタバレレビュー・内容・結末

さらば箱舟(1982年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

日本のムラ社会の話か!と思ったけど、世界中のどこにもないような奇妙奇天烈な世界と住人たちしか出てこないので、寺山修司に全然触れたことのない自分は、???ってなった そして寝落ちして目が覚めたら、主人公の男が自分が殺した男と共同生活を送ってるし、物忘れがひどくなって忘れないようにと自分に「俺」、妻に「俺の妻」って名札をつけてて謎しかなかった でも100年経ったら分かるみたいなので……
映像がとにかくおもしろいし分からないなりに楽しめるけど、アングラっぽいエログロ表現はちょっと苦手だった 鶏斬首やレイプ等 
近親交配のタブー、呪術的な儀式、独特の時間の観念(時計によって時間が村に持ち込まれる)、クライマックスで画面に向かって語りかけるメタっぽさ、そして近代社会の登場によって解散(崩壊?)したムラが現代に連なる時間スケール、……詩人特有の世界がくまなく映像化されてるのすごいな
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