kumada

スノーピアサーのkumadaのレビュー・感想・評価

スノーピアサー(2013年製作の映画)
3.3
理由は分からないけどひたすら爆走し続けなければならない列車が物語の舞台です。人類は、この列車の乗客以外すべて死に絶えています。列車の後方車両には貧困層が、前方車両には富裕層が暮らします。まさに現在の格差社会を反映してますね。この映画には現実を映すメタファーがいたるところに出てきます。ある日、後方車両の人々が反乱を起こし前方車両へ攻め登っていきます。そして、先頭車両で出会った人物から、衝撃的な事実を打ち明けられます。列車内の秩序を保つ方法は、現実世界の国家の為政者が考えることと同じですね。国家滅亡の後の新しい希望を示して映画は幕を閉じます。富裕層の象徴である「総理」を演じるティルダ・スウィントンがとても印象に残りました。彼女の出演シーンを含めいくつかのシーンは漫画的に処理されています。ストーリの中で頻繁に「エンジン」という言葉が使われますが、結局、エンジンが何のメタファーなのか良くわかりませんでした。
kumada

kumada