コレを書いてる20/1/28現在【パラサイト】が話題で、その流れで結構観てる人が多そうですがワシは見事なまでに観ておりません!
(そもそも地元じゃ公開してない)
で、以前DVDレンタルで鑑賞していたんだけど、Netflixでも配信されてるので何となくもう一度観てみたら評価変わるか?と思って再生したんですがね。
…結果、感想は変わらず。
わりと評価は低めながら好きな人も結構居られる様で、じゃあそんなワシはどっちか?言われると実は『結構好きな方』だったりしますw
まぁぶっちゃけ言えば〈ディストピア〉や〈弱者の下克上〉みたいなノリが単純に好きだ!という"どシンプル"な理由だったりしますww
設定は面白いし世界観の作り込みは見事ですわな。
非常に感情移入もしやすい。
ただ…
ちょっと部分的に丁寧過ぎたかな、と。
特に中盤です。
要は人類の縮図を列車で表現してるって事なんですが、中間からガラッと雰囲気変わるんですわ。
敢えてやってるんだろうけど手前までウソをリアリティで固めた生々しい世界観だったのが、急にビジュアルがファンタジー感全開になったりスペースオペラ風になったりと、1両1両で作家性強めな雰囲気の絵ヅラに変貌し、ソレに合わせて《人類とは》みたいな学問が始まりまして。
『さっきまでゴリゴリなディストピアムービーだったのに、いきなり独創性増し増しじゃね?』
となりまして、正直テンション段々と落ちました。
とはいえまだビジュアル"だけ"なら我慢出来たというか「まぁ本がそうなのか、もしくは監督の作家性なのだろう。」と何とか流せる範囲内。
それよりツラいのが…
『 ……長い。』
飽きるレベルで長い。
説教臭くすら感じる程に長い。
もちろん間にアクションとかは入れて戻そうとするんだけど、挽回出来ないんですわ。
アレでは中々テンションが元に戻らない。
車(マニュアル)で例えるなら、
『確かにエンジン音の良さは分かったが、あなたソレずっと3速ですよ。』
って感じ。
シフトアップせんのか?と。
実質《エンジンブレーキ》と変わらんですやん!と。
クライマックス手前のクリス・エヴァンスが語り出す辺りで
「やっと前半のテイスト帰って来たか…」
となりまして。ソコからはまたそれなりに熱くなって来ましたよ。
オチも内容が内容だけに、こんな感じで〆るのも嫌いじゃない。
だからこそ中盤ブレーキに伴うテンションダウンだけがもったいない、チョットじゃなくて"かなり"もったいない。
それが無ければスコアは間違いなくもっと上だったなぁ…という感じです。