新海監督の描く心の繊細さや感情が本当にもう、めちゃめちゃ好き…
ゆきの先生が電車に乗ろうとして乗れなくて引き返す場面がわかりみが深すぎて…正しいことは今すぐ学校に、仕事に、行かなくてはいけないことだって頭でわかっていても、「無理」なんだよ。わからない人にはきっとわからないのかもしれないこの感情。初めて観たとき「自分だけじゃないんだ」ってどうしようもない安心感おぼえて胸のどこかにやさしく手を添えられたみたいだった。そんな、普通なら「弱い」の一言で潰されてしまういくつもの些細な感情を丁寧に丁寧に拾い上げて描いてくれる。だからこそこの映画が愛おしくてたまらない。
ラストの、ゆきの先生が、今までの色んな思い出を回想してからの裸足のまま駆けて飛び出してふたり思いをぶつけ合うシーンが何て言っていいかわからんくらいに好き。恋愛っていうよりもっと脆くて強くて繊細で…心の深い部分で静かに慰めあい、癒されあってきたふたりのものがたり。
