このレビューはネタバレを含みます
「愛(あい)」よりも昔、「孤悲(こい)」のものがたり
新海作品らしく、綺麗な画で魅せる。またBGMのピアノがセリフのように、ストーリーをひきたたせる。想い、温度、距離、音。
観れば観るほど、魅せられ、引き込まれていく作品。
「靴」「雨」というテーマを通して、二人の人間が一歩ながら、その大きな一歩を進んでいく感じがいいですね。
万葉集の絡みがもうツボでした。
「鳴る神の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」
「鳴神の 少し響みて 降らずとも われは留らむ 妹し留めば」