ヨウ

オン・ザ・ロードのヨウのレビュー・感想・評価

オン・ザ・ロード(2012年製作の映画)
3.7
ビートニクの代表的な作家、ケルアックによる路上放浪生活を綴った小説『路上/オン ザ ロード』が原作。
行き当たりバッタリの旅を通して自由を追い求め、人生の真実を見出そうとする若者たちに、危なっかしさと少しの羨ましさを感じながら観てました。恋愛と友情、性愛、ドラッグ、ジャズに彩られた青春模様は、誰もが通過する青年から大人への道程に光をあて、生きることの儚さや孤独もあぶり出します。
社会の常識やルールに全く囚われないディーンの刹那的なまでの生き方に、眉をひそめながらもどこかで憧れてしまうのは、自分の中で何かが壊され、そして閉じ込めていた何かを思い出すからでしょうか。自由の怖さと素晴らしさ、相反する感情を包み込んだ作品で、とにかく何処かへ旅立ちたくなる衝動に駆られました。
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