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永遠の0のmtのネタバレレビュー・内容・結末

永遠の0(2013年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

公開当時、映画館に二回観に行った映画。

宮部久蔵の人生を様々な人の視点から追い、様々な角度から彼の人物像や信念、生き様が浮かび上がってくる作品。

岡田准一が好きで観に行ったが、それ以上に映画自体が色々考えさせられてかなり記憶に残っていた。

戦局が悪化するにつれて宮部の顔付きまで別人の様に変わっていき、声色や喋り方まで。さすが演技の細かい部分までこだわっているなあ…と思う。
彼の演技が緻密に考えて演じられているからこそ、観客は宮部久蔵の人生に没入していく。最後の特攻シーンでは劇場でも、今回も声を押し殺して泣いてしまった。

そして宮部教官の言葉一つひとつに重みがある。どんなに苦しいことがあっても、生き延びる努力をしろ!は公開当時からずっと頭に残っています。


また、三浦春馬の演技も光っており、初期の頃の目的もなくただ何となく人生を消化している司法浪人の若者から、宮部久蔵について知れば知るほど目の据わった顔付きも凛とした青年へと変わっていった。所作や喋り方からよく研究されているなと思う。


全体を通して「生きるとは」「戦争の無い日々をどうしていきたいか」等考えさせられる作品であった。


また、岡田准一の演技を見ていると彼の仕事に対する姿勢を見て、自分と比較するなど。
彼は見えない所での努力を惜しまず、見える所では決して愚痴をこぼさず、アイドルや役者の様々な仕事に一つひとつ真摯に向き合い結果を残して活躍する姿。
自分も今は戦場の様な職場に朝から晩まで居る中で岡田准一のように愚痴を人に見えるところでこぼさず、真摯に向き合いひたむきに取り組んで行きたい。
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