ひらさま

メモリー・キーパーの娘のひらさまのレビュー・感想・評価

メモリー・キーパーの娘(2008年製作の映画)
3.6
たかがTVドラマ…と侮っていたらメチャ泣かされた(;ω;)
双子で産まれた赤ん坊の妹の方には障害があり、妻を気遣って死産と偽った医師である夫は、ナースに頼み娘を施設におくる
しかし施設の酷い有様を見たナースは預ける事が出来ず、連れ帰り結局自分の子として育てる
その事実を知った医師はナースに送金し続ける
一方、妻は奔放で浮気を繰り返して息子にも呆れられる始末
そんな妻との暮らしに疲れた医師は娘への思いと罪悪感が次第に募り、ついにナースの元へ出向くも、父親だと名乗り出る事もできず、遠くから見守るだけの姿が切ない
やがて月日は流れ医師は亡くなる
妻と息子は医師の遺品を整理中に事実を知る
娘は生きていた、そして真実を隠しながら夫は距離を置いて娘を支援し続けていた
妻も息子も愕然とするが、しかし2人で娘の元へ訪れるラスト
その日は母の日、ひとつの花束をふたつに分けて2人の母親に渡す娘の屈託のない笑顔
…いい話やなぁ
監督のミック・ジャクソンは緩め色恋ハードボイルド「ボディガード」やトンデモディザスター「ボルケーノ」を撮った人で、全く気にならない存在の監督さん
逆にこの手の小品をまとめる手堅さがあるよーで、元々TV向きの演出家だったと思う