個人的韓国映画ベスト｢アジョシ｣の子役キム・セロンとその実妹キム・アロン共演。
知的障害の父を持つ幼き姉妹。
叔父に勝手にアメリカ人と養子縁組を組まれた姉。
アメリカに憧れ、アメリカ行きを羨ましがる妹。
しかしその裏には…。
セロン演じるスンヨンが健気でピュア。
家族みんなで暮らしていくのが願い。
とにかく不幸な目にあわないでとずっと願いながら観てた。
対してアロン演じるスンジャはマセた子供で、なかなかの強か者。
とにかくアメリカ行きたくてあの手この手を使う。
めちゃくちゃ性格悪く見えるけど、貧困と病気というダブルパンチな彼女にとっては、生きるため、貧困から抜け出すために必死なんだろう。
むしろ幼い子供にそうさせてしまう大人たちの情けなさと悪。
父親は知的障害あるから仕方ないけど、それでも真相を知ってしまうと｢しっかりしてくれよ…｣と思ってしまう。
頼るべき叔父が最低すぎる。
せめてお金はスンヨン親子のために使って欲しいけど、車買っちゃうんだろな。
アメリカ人の父親もクソすぎる。
差別主義者だし、態度が悪いし、やろうとしてることは人間じゃねぇ。
その娘も普通に良い子なのに、父親の目的を知ったらトラウマだよな…。
ラストの手紙をどんな思いで書いたのか。
何かを悟ったスンヨンと、無邪気なスンジャの顔の対比が切なすぎる。
更にはセロンとアロンの演技がこれまた素晴らしいのが余計にツラい。
あのアメリカ娘とスンジャの対決シーンにはハラハラさせられた。
