カネ

怪我した恋人ケビンを病院へ迎えに行ったメアリー
しかし彼は忽然と姿を消しており、さらに彼に関わるデータも抹消されており……

冒頭からブリタニー・マーフィが逃げる

誰がヘンなのか⁉︎

黒幕
真相はまあまあか

いろいろツッコミ所が多いです

大好きなブリタニー・マーフィ！
久しぶりに彼女を見たくなって、どうせなら未見のものにしようとレンタル。彼女の遺作のひとつです。

展開も早いし怪しげな人もわりと序盤でわかっちゃう。(なんなら予告編で色々見せすぎだと思う)
けど、楽しんで観れるのはブリタニーのおかげ！

“少しも ひねってない”
タイトルは原題どおりabandoned(見捨てられた)でよかったのに。

恋人や肉親がとある場所から忽然と姿を消し、その場所に存在した記録も抹消され、関わった人間の証言すら得られず、救いを求めても誰にも信用されず、白い目で見られるばかりか挙句の果てには狂人扱いにされ、孤立無援の状況に追い込まれる・・・って、この手の人間消失系の映画を見ると真っ先に想起するのは、昔昔イギリス人母子がインドを旅行中に宿泊したホテルで母親が急病に倒れた際に、子供が医者を呼びに行き連れ帰ると母親の姿が忽然と消えており、ホテル従業員に尋ねてもそんなご婦人は当ホテルには宿泊されていないと真面目に相手にもされず、荷物を運んでくれたボーイ達に聞いても知らぬ存ぜぬ、宿泊名簿にも名前が載っていない。。一体母親はどこに消えたのか？って、例の有名な話。

まぁ、この母親消失話のオチも今聞くとそれほど驚きはしませんが、当時の状況を踏まえて想像するとある意味致し方無しなのかとも思ったりしますが、誠にもって残念なのは本作のオチ！
最もやってはいけない、否、誰もがそのオチは余りにしょーもないから、絶対捻ってるはずやろ・・・って真っ先にこの推理を放棄するオチを真正面からやっちゃいましたｗ

おまけに、世にも奇妙な物語からまたもや”女性ランボー化”するこれまた超オーソドックスな流れへの力技も、ここまでされると突っ込む気力すら無くしちゃいますｗ

最も可哀想なのはブリちゃんでしょうか。
本作が遺作なんて、余りに哀しいお別れ。
もっと素敵な作品で彼女を見送って上げたかった。
ちょっとやつれ気味で目の下にはクマさえ垣間見える程痛々しいお姿は、個人的にやっぱり”さとう玉緒”に見えて仕方無かったんですよね。

彼女を見送るんだ！と言うファンの方は必見でしょうか。