Risa

母の身終いのRisaのレビュー・感想・評価

母の身終い(2012年製作の映画)
4.0
尊厳死。
私もむやみな延命は望んでない派だから 賛成かも。人生を、自分で選んで生きてきたと、自分を納得させる死に方と言えるかも。
人に流されず、自分の理性で折り目正しく生きた 人生に 終わりを告げる。
人によっては自殺と言うのも解るけど、私は賛成。醜い病床、醜い死を見た事ある人は理解できるはず。

始まってすぐの、台所のダイニングテーブルでの食事のシーンは『愛 アムール』の2人の食事の最初のシーンと重なってしまう。

美しい白髪。
わざとギリギリまで完成させないパズル
完成させるのは最後の楽しみ。

いつも さっぱりな母親だが、最期は 息子とのお別れに泣いて、 死を噛み締めて死ぬ。

死を受け入れる作業を静かに、丁寧に表現してある。

最初から最期まで、画面から伝わる色味は とても素直。

揺さぶられたなぁ。
Risa

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