Risa

ゴジラ-1.0のRisaのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
2.0
シン・ゴジラは面白かったから観たんだけど、、

テンポは悪いし、視覚分野でアカデミー賞って言われるのも謎。
全体的にドラマ部分が多いので、ドラマ部分で言うと、セット感満載。ゴジラ部分の表現の仕方も、言ってしまえばジュラシックパークを見た時の方が迫力を感じるみたいなもので、表現方法としての個性は無い。リアルさを感じられなかった。
技術的に評価しても、作品の魅力にはつながらないような、、
映画館離れ対策としての映画館で観る魅力ということなのかな?

日本で起こる震災後のテレビの中の風景の方がよっぽどリアルで悲惨な風景だから、それに負けてしまう戦争後の風景や、ゴジラ震災後の風景。視覚部分での訴えは非常に弱い。
皮肉だが、今能登半島で撮影したら良いのにと頭をよぎってしまう。

ストーリーには朝ドラのような押し付けがましさみたいなものも感じる。

主人公、神木隆之介は絶対に危険から回避できるヒーローな位置で仮面ライダーでも見てる気分。
登場人物が有名人で演技が上手ければ良いと言う訳でもない。イメージが強すぎて、北の国でCoCo壱でも食べてるような気分。でも決して、出演者が悪い訳ではないのに、何故か浮いて目立ってしまうようになってるような、、

色んな部分で泣いてしまうのは分かるが、その感じも朝ドラのような泣かせ方で、無意味な涙を流してしまったなという感じ。

戦争や特攻を取り扱ったことは面白いと思うが、日本のストーリーとゴジラのストーリーが高め合えない関係性に仕上がってしまってないかな。どちらもぼやけてしまい、勿体無さが残った。
Risa

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