„親密さ“
曖昧で主観的で脆いはずなのに、関係性においてとても明確に感じられる様子がたしかにある。
親密「っぽ」さ、とは一線を画す。
過ごした時間の長さ、交わした言葉の量、恋愛感情、密度…どれも親密さとは必ずしも比例しないことを突き付けられる。それはある意味とても残酷なことでもあるけれど、本作はとても前向きで希望的で、救われたような気持ちにもなった。
4時間半目が離せないし、無駄がない、でも観客に想像させる余白はちゃんとあるのが、本当に凄い。グッとくる台詞が多すぎて言葉のシャワーを浴びてるように感じる。
想像力で人の命は直接的には救えない、攻撃を防ぐこともできない。
それでも、想像することから全ては始まるのではないか?無力さを認識し、絶望したとしても想像し続けなければならい。
今(だけではもちろんないが)の世界情勢と相まって、今観るべき作品と久しぶりに強く感じた。上映館広がったらいいな。
オールナイトで観たの大正解。
朝焼けで感じる余韻が最高。