玉生洋一

ゼロ・グラビティの玉生洋一のネタバレレビュー・内容・結末

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

部屋を真っ暗にし
大画面テレビ
疑似6.1サラウンド
で鑑賞したが
さほど没入感は得られなかった。

これは映画館の大スクリーン、
さらに3Dで見てこそ
没入できる作品なのかもしれない。
公開当時に見なかったのは惜しいことをした。

深いストーリーはほぼなく
アンビリや仰天ニュースで事故を扱った際の
再現ドラマの趣。

映像的にはともかく、
細部のリアリティは薄い。
いろいろなものにガンガンぶつかっても平気なように
宇宙服はできていないと思うので
序盤のまだ危機感が薄い段階では
もっとデリケートな遊泳操作が必要ではと思った。

宇宙関連のドキュメンタリー番組を
日頃からたくさん見ていることもあって、
宇宙空間の美しい映像もさほど新鮮さは感じられず。
パニックムービーとしては楽しめた。

ようやく乗り込んだ宇宙船の操作パネルが
すべて中国語だった時の絶望感。
日本人は漢字の意味をやや理解できるので
絶望度はやや薄いが
欧米の人は本当にまったく意味不明で
絶望するのではと思った。

男性飛行士が生きていた!と思わせておいて実は……
というシーンが物語展開的には
やや心が動くシーン。
ストーリーで魅せる映画ならば
ラスト近くまで男性を出しておいて
地球帰還直前に忽然と消したりして
ドラマチックにするのだろうと思った。

※2022.7 BSp 2K DR。