みるみる

ゼロ・グラビティのみるみるのネタバレレビュー・内容・結末

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい作品だと思った。常に緊迫し、目が離せなかった。
2001年宇宙の旅から55年。技術の進歩はすごい。無重力の表現が雲泥の差。さすが、ゼログラビティだと思った。が!最後まで映画を見てその邦題に疑問をかんじる。後に記述。

絶体絶命の状態でも粋なジョークをいうおしゃべりな男に、うわぁアメリカンだなぁと少し萎えたが、彼が遭難し応答がなくなったときの静寂で、あれはフリだったんだと気付く。静寂との対比を大きくするためのテクニック素晴らしい。…と思いきや、主人公女の方も「晴れ時々衛星の破片ね」というジョークを抜かした箇所は萎え。
女博士が宇宙服を脱ぐシーンは美しかった。露出度が高い必要はないと思うが、やはりどこかにはエロ要素をとり入れたいというお金の匂いを感じてて少し萎え。
宇宙空間で大量の破片がぶつかるときのSEがあえて無箇所、素晴らしい。宇宙の怖さを引き立てていたと思う。ただその時のBGMがうるさい。これも無しで良かった。

宇宙空間はいつも海を連想させる。大量の破片が飛んでくるところなんか、大海原公開中の船が出くわした嵐を連想させる。

ゼロ・グラビティ という邦題について。
この邦題を考えた人はバカなんじゃないかと疑った。この映画で重要なテーマは無重力ではなく、現代のGravity(重力)のほうではないか。最後地球に帰還して、重力を感じよたよた歩くラストシーンからの、タイトルの Gravity というロゴが感動するポイントだと思うが、ゼログラビティというタイトルだとまったく真逆であり、感動もくそもない。
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