MARUKO

パトリオット・デイのMARUKOのレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
4.3
まずこれから見る人へ、心して見た方がいい。
凄まじい映画だった。
同時にテロに対する深い憤り、無差別な攻撃の残酷さ、人々の強さ、映画の域を越えるようなリアルさでひどく感情的になった。
最近もマンチェスターで酷いテロが起こったが、報道されているものでは感じることのできないむごさ、危機感を感じた。
もし仮にテロリストの主張に頷ける点があったとしても、テロという手段を選んではいけないということがこの映画で分かるはず。

自分は何回か思わず耳をふさいでしまったが、それほどのリアルさ。
実際の映像が効果的かつ違和感なく差し込まれることで、他の方のレビューにもあるように緊迫感がすごかった。映画とは思えなかった。

オープニングからの何気ない日常の写しかたもうまくて、その中で突然起こる爆発がいかにとんでもないことか際立つ。
そしてアメリカの行動力に拍手、と同時に行動力ゆえの行き過ぎも描かれていたのがよかった。
他に手段がなかったにしても、あの尋問はどうかと考えさせられた。
ニュースだけでは人々の関心が向いていない描写があったのも、普段の自分達を見ているようでハッとさせられた。

圧倒されて上手く言葉が出てこない。
もっと多くの人に知ってほしい映画。
もっと多くの人に感じてほしい映画。
MARUKO

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