このレビューはネタバレを含みます
容疑者逃亡幇助の罪で警察官の立場を追われることとなったブライアン・オコナーは、各地を転々としながらやがて辿り着いたマイアミでストリートレースに興じ、その高い実力からカリスマレーサーとして名を上げていました。ある日、友人でマイアミのレースを取り仕切るテズ・パーカーから参加を持ちかけられたレースでいつも通り勝利を攫ったブライアンは、レース会場にいた女性モニカ・フェンテスに声をかけます。しかし、その直後会場に多数の警察車両が駆けつけ、ブライアンは身柄を拘束されてしまいます。モニカはブライアンの確保のために潜入していたFBI捜査官でした。
拘束されたブライアンの前に顔馴染みの捜査官ビルキンスが現れます。ビルキンスはブライアンに対し、マイアミを牛耳るカーター・ベローンという貿易商兼麻薬密売人が運び屋として優秀なドライバーを探していることを明かし、犯罪歴の帳消しと引き換えに、ベローンがボスを務める国際的麻薬密売組織への潜入捜査の話を持ちかけます。ブライアンは車についての知識が希薄な捜査官を相棒にすることを嫌い、自ら相棒を選定することを条件に潜入捜査に協力します。
ブライアンは、出所後自宅謹慎となっている旧友のローマン・ピアースのもとを訪れます。ブライアンが警官になったことが自身の逮捕に繋がったと思い込んでいたローマンはブライアンの顔を見るなり罵声を浴びせますが、ブライアンとビルキンスはブライアンと同じく前科の抹消を約束しマイアミ行きを説得します。ブライアンとローマンはモニカとともにベローンの邸宅を訪れ、そこで集められた他のドライバー達と共に押収されたベローンの車から「大切な物」を持ち帰るよう命じられます。持ち帰った者をドライバーとして雇うという試験を課せられた2人でしたが、無事レースを勝ち抜き潜入に成功するのでした。しかし、レースに参加した2人を「逃げた」と思い込んだ捜査官のマーカムが現れたことから、FBIから支給されていたランサーエボリューションとエクリプスにはGPSが搭載されており、FBIに監視されていることが判明します。
その後、2人はベローンに招かれたパーティにてベローンが地元警察を拷問の末に買収する場面を見せつけられます。計画は2日後と指定された2人でしたが、翌朝ブライアンのもとにモニカが現れます。モニカは計画の全容とベローンが計画の末に2人を消そうとしていることをブライアンに打ち明けるのでした。こうして判明したベローンの計画をビルキンスらに打ち明ける2人に対し、マーカムは2人を囮としてベローン逮捕を狙う強行策を講じます。これを受けたブライアンはテズに連絡を入れます。そしてその夜、ブライアンとローマンは互いに疎遠になった当時の心境を明かし改めて友情を確かめ合うのでした。
計画当日、予定通りベローンの部下を乗せてトレーラーハウスに隠されていた金を積み込み、受け渡し場所である飛行場へ向かおうとする2人でしが、買収されていたはずの地元警察がベローンに反旗を翻し出動に向かったことで、市街地や高速道路でのカーチェイスに発展します。やがて、2人はあらかじめテズに準備を頼んでいた大型のガレージに飛び込みます。追っ手のパトカーが周囲を取り囲む中、ガレージから無数の車が飛び出し警察の目を撹乱、その間にGPSの付いていない車に乗り換えたブライアンらはまんまと監視の網から抜け出します。
ところがその直後、ブライアンは同乗する部下から別の目的地を告げられます。ベローンはマーカムが独断で飛行場を突撃したことから、モニカ、ブライアン、ローマンらがFBIの差し金で潜入していることを看破し、計画を変更していたのでした。計画変更を知る前に部下を車外に放り出してしまっていたローマンと離れ、ブライアンは新たな目的地でベローン、モニカと再会を果たします。危うく始末されかかるブライアンでしたが、駆けつけたローマンの助けで部下を返り討ちにし、モニカの救出を図ります。
フェリーでの逃亡を図るベローンに対し、ブライアンは猛スピードでシボレー・カマロを駆り、土手からの大ジャンプでフェリーに突入します。ショットガンを向けるベローンにブライアンは拳銃で応戦し、モニカの助太刀もあって無事にベローンを取り押さえました。
駆けつけたマーカムに運んでいた現金入りのバッグを6つ全て引き渡すローマン。しばらくマイアミに住むという彼に対しブライアンは修理屋を始めることを提案します。「資金が無い」ととぼけるローマンでしたが、そのベルトにはいくつもの札束が挟み込まれていました。
最初のゼロヨンはとても見応えがありました。そこから話が進んでいくにつれてだんだんと事が大きくなり、大きくなっていくのに比例して面白さも増していきました。
ドムが出てないので最初は物足りなさもありましたが、ブライアンとロムのコンビも悪くないな、と思いました。
