OASIS

ザ・タワー 超高層ビル大火災のOASISのレビュー・感想・評価

3.4
500万人以上の観客を動員した、超高層のツインタワーを舞台にしたわかりやすい韓国版「タワーリング・インフェルノ」
二つの塔で苦労も二倍。

「TSUNAMI」や「リベラ・メ」といったパニック映画群の中の一つですが、確実に技術が進歩していて規模も大きくなってます。
特に「CGと実写の区別がわからない」とまで言われた、迫り来る炎の迫力はかなりのもの。
ビルの中で次から次へと問題が発生し、また隣のビルへ移ってからも降り注ぐ災難の嵐で、観客へのサービス精神が過剰すぎる程盛り込まれており、ソル・ギョング演じる伝説の消防士カン隊長の男気が燃え盛る炎よりも熱くドラマを盛りあげる。

ただ、過剰なのはキャラクター達の個性付けも一緒で、パニック映画に出てくるお約束な人達をデフォルメしたような人がわんさか出てくるので疲れる。
お金持ちな悪いやつらはとことん意地悪に描き、貧困層の家族はとことん非情に描く。
おまけに悲しいBGMを大音量で流したり、最期を悟った隊長が家族に長々と伝言を残したりと、「海猿」とやってる事はほとんど変わらない。
それでも構成の上手さなどは数十倍上ですが。

大袈裟な部分が多々あるが、進化した映像の迫力は楽しいし、真夏に観て猛暑を体感するも良し、真冬に観て男達の戦いに胸を熱くするのも良いでしょう。
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