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リアリティのダンスのYMのレビュー・感想・評価

リアリティのダンス(2013年製作の映画)
5.0
巨匠による、回顧と孤独、そして家族の物語。
映像はやっぱデジタルだし、少しチープに感じる部分が多々見受けられるが、この映画では成功だと思った。
歪な家族とその再生を描くのに、監督独特のかなり奇妙な演出が多く施されているのだが、それが映像のチープさとマッチしている。
笑えるの!映像がチープだからこそ、フィクションの強みが発揮されていて、声を出して笑える。
笑ったからこそ、クライマックスのホドロフスキー監督のモノローグがぐっと迫る。
家族の物語を本当の家族が多く携わり創り上げているというのも、非常に興味深いものだった。

これを85歳のおじいちゃんがつくってるってんだから、もう満点満点!説得力がちがいます!
監督の他の作品ほどブッ飛んではないけれど、魂揺さぶられる、素晴らしい映画だった。観てよかった。劇場公開されたらまた観ます。
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