『セブン・サイコパス』の執筆に行き詰まった映画脚本家マーティと親友のビリーが、ひょんなことから本当にイカれたやつらに絡まれていく話。
先が全く予想できないジェットコースターのような脚本はマーティン・マクドナーらしいが、『スリー・ビルボード』に比べてかなり不安定というか、詰めが甘く感じる。
マクドナーのやりたいことだけぎゅっと詰め込んでいて、観客を置いてけぼりにしている感が否めない。(まぁここはマクドナーの成長過程という見方をすれば割と楽しめる)。
行き当たりばったりなストーリーや、シュールでシニカルな笑いとか、上手く行けば『ビッグ・リボウスキ』のような作品になっていた気がする。そんなことより『イニシェリン島の精霊』楽しみだね。