何事もはじめの一歩目は多大な苦労と気概を要する。それがそれまでの“慣習”に背くことならばなおさら。まだ人種差別が色濃く残る時代において、今作におけるジャッキー・ロビンソンが黒人初のメジャーリーガーとして直面したであろう苦悩は、きっと映画以上に厳しいものであったことは想像に難くない。いくつかバイオグラフィカル作品には触れてきたが、やはり歴史を変える一歩を踏み出してきた人間は総じて人としての強さを持っていると感じる。そんな彼を全面的にバックアップしたハリソン・フォードの役どころにも最高に痺れたね。
永久欠番「42」にこんなバックグラウンドがあったとは。ジャッキー・ロビンソンに最大のリスペクトを。
