OASIS

42〜世界を変えた男〜のOASISのレビュー・感想・評価

42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)
3.5
黒人初のメジャーリーガーとなった背番号42番、ジャッキー・ロビンソンの半生を描いた映画。
チャドウィック・ボーズマン主演、ハリソン・フォード他。

偏見や差別が凄まじかった1940年代に、「やり返さない勇気」を持って着実に一歩ずつ困難を乗り越えていき、やがてチームメイトや差別主義者からも受け入れられるようになっていくという過程は心からこみ上げるものがあった。

球団GMのリッキーを演じているハリソン・フォードは、いつもはテキトーな仕事ばかりしていて「省エネ演技」と揶揄されているけども、今作では誰よりも熱演しており光っていた。

一つ一つのエピソードは感動を誘うものもあるがやけに駆け足で、試合もぶつ切りになる事がしばしば。
悪役は極端な差別主義者で、とことんまでロビンソンを貶して貶して貶しまくる。
敵チームの監督はその最たるもので、こちらまではらわたが煮えくり返るような苛立たしさを感じさせてくれるから、あの人が一番演技上手かったよねと思えた。

予告編で流れていた曲がとても良くて、最後にあれを流されたら号泣しちゃうだろうなと思って期待していたのだが、全く流れずに残念。
かなり期待値上がっちゃうので、いい加減宣伝用だけの曲とかやめてもらえませんかね。

主演のチャドウィック・ボーズマンは、次の映画でジェームズ・ブラウンを演じるそうで。
ジェイミー・フォックスの次を担う人かな?
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