ひょんなことから殉職してしまう警官ニックがあの世へ連れて行かれる、かと思いきや謎の機関「R.I.P.D」に配属されることに、というところから始まる話。奇想天外系バディアクションムービー。
ジェフ・ブリッジスとライアン・レイノルズが主演。1800年代の西部で生きていたという先輩エージェントに扮するブリッジス、フガフガした喋り方がなんかおもしろい。そんでレイノルズはこーゆー「ベテランに振り回される新人」みたいな役が本当によく似合うし、今作では他作品でのおちゃらけとはちょい違う感じの、実直さの見える刑事を好演してると思う。あとこの手の映画に悪役でしょっちゅう出てくるイメージのあるケヴィン・ベーコンね。そんなこんなで、この世に隠れている悪霊たちを成仏させるため動いてるという未知の機関「R.I.P.D」。これは「Rest In Peace(安らかに眠れ)」と「Police Department(警察署)」を掛け合わせた名前になってるんだとか。内容としては謂わば『メン・イン・ブラック』の悪霊版という感じかな。続々と現れるキモくてグロい悪霊たちを小気味よく痛快に退治していくその様が楽しい。キャラもそうだけど、その方法もクセ強めなのが印象的。主役エージェント二人の現世での仮の姿に笑う。
てなわけで久しぶりの鑑賞。なんか世間の評価は低いっぽいけど結構好きな作品。単純明快なストーリーと、あと愛する人の死が絡んでのベタな展開や演出も、なんだろう、しっかりグッときちゃうあたりこれは上手くやってるんじゃないかなどうかな。個人的な好みもあるのかも、あとライアン・レイノルズがとにかく好きってのもあるかも。関係ないけど例えばアイヴァン・ライトマンの『エボリューション』とかバリー・ソネンフェルドの『ワイルド・ワイルド・ウエスト』とか、そこらへんの深いもの一切なく気軽に見れるアクションコメディを「おもしろい」と感じる人にはきっとハマると思うよん。死ぬ瞬間に周りの景色が止まるのすげーいい演出だなー。
