髙橋佑弥

誘拐の髙橋佑弥のレビュー・感想・評価

誘拐(1997年製作の映画)
2.0
三億円の入った重たいアタッシュケースを持って、指定された人間が公衆電話から公衆電話へと誘拐犯の指示を聞きつつ時間制限に怯えながらひた走る…という展開が前半の見せ場なのだが、その二地点の地理的距離がたえず不透明であるために全くサスペンスが生まれない。しかも途中からは観客に目的地名すら示されなくなってしまい、マジで何故いま自分が延々と走ってる人間を見つめていなければならないのか?という根本的な疑問が…。

"誘拐モノ"というシリアスかつ長尺になりがちなジャンルにもかかわらず、100分台の尺+軽く流し見できる点だけが評価点といえる…これでも充分長く感じるけれど。後半の公害事件"社会派"パートが普通に退屈だし。

2020/09/03
髙橋佑弥

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