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パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海のOASISのレビュー・感想・評価

2.0
「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の続編。

一応前作も観てはいたが、ほとんど内容を覚えていなかった。
劇場鑑賞はスルーしたが、DVDだと迫力がイマイチだったのでスクリーンで観ても良かったかなと後悔。

たぶんこのシリーズの魅力は「ハリー・ポッター」的なファンタジー要素だと思うが、そういう意味では一定の面白さはあるかもしれない。
魔法の道具や神秘的な聖獣等も出てくるし、そういった物を使ってピンチを切り抜けて行く冒険というのはワクワクするし目にも楽しい。
それは「ハリー・ポッター」と共通する所もあって、そのガジェット自体の見た目が面白いのであって、それがストーリーを深くする所までは至っていないと思う。
主人公であるパーシーがナヨナヨ気質で、ヒロインやライバルの女の子が勝気で男勝りなんていう所もまた似ている。
主人公には魅力を感じない分、今回から登場である弟のキュクロプス君の方がキャラ立ちしているように思った。

いわゆる「子供向け」というジャンルの枠を超えておらず、楽しい秘密道具が次々と出てくるドラえもんを観ているような感覚。
前作に見られた次々と神々が現れるという世界観の広さは無くなり、ライバルとのお宝争奪戦を終始繰り返され、ラスボスの造形や威圧感もこれまた微妙である。
ユマ・サーマンのメデューサみたいな意外なキャスト起用も無かったので、それもまた面白みを減らす要因かもしれない。

吹き替え版も少し観てみたが、AKBの人は声質は良いものの抑揚が無くて、おまけに主役級なので終始聞くのが辛く、某ゆるきゃらに至っては居ても居なくても問題無いマスコット的なキャラクターの声。
キャストで釣る必要性も感じられなかったので、大人しく字幕版を推奨します。
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