OASIS

死霊館のOASISのレビュー・感想・評価

死霊館(2013年製作の映画)
3.5
「ソウ」「インシディアス」のジェームズ・ワン監督が描く、実話を基にした低予算ホラー。
米で1億ドル超えの大ヒットを記録した。

1970年代に活動していた、心霊現象のスペシャリストであるウォーレン夫妻が遭遇した事件。
夫婦2人、子供5人の大家族が引っ越して来た郊外の大きな古びた屋敷が舞台。
引っ越してすぐに不可解な現象が起こり始め、悪霊たちは子供にも容赦なく危害を加え始める。
そこで夫婦はウォーレン夫妻に助けを求める、といった展開。
この、助けを求めてウォーレンたちに接触するまでが案外長かった。
寝ていると突然どこからか腐敗臭がして足を引っ張られたり、隠れんぼしていると知らない誰かが勝手に参加してたりと、見えない恐怖の部分が良くて鏡に写るものや風の音、扉がひとりでに開閉する音なんかも効果的に使われていて結構ドキドキしてしまった。
その代わりに、実体化したものを見るとやっぱり作り物感が出てしまって恐怖が半減してしまう。
後半からは完全にエクソシストのノリになってしまうので、ゴチャゴチャし始める。
大家族の中だけではなく、ウォーレン夫妻の子供にも危害が及んでしまうのは飛躍しすぎている気がする。
透視能力を持っている妻のせいで幽霊の存在がばっちり見えてしまうので後半からの恐怖は薄いが、前半の雰囲気はかなり好きな方である。
特に、マッチで明かりをつけ階下をのぞき込むその横で手拍子が鳴る所なんていうのはビクッとしてしまった。

個人的には「インシディアス」よりは面白かった。
娘役の子供達が全員可愛いのも大きなポイント。
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