Stella

小さいおうちのStellaのネタバレレビュー・内容・結末

小さいおうち(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

奉公に出ているタキちゃんとその家の若奥様、旦那さま、ぼっちゃん。そして、板倉さん。タキちゃんを黒木華さん、奥様は松たか子さんが演じられる。なんってぴったりで演技派なお二人。本も映画も多くは語らないスタイルで、タキちゃんが奥様を含めた平井家を大事に思っているのが伝わってくる。奥様の時子さんもいち女中のタキちゃんを可愛がっている。

お話のメインの奥さまの秘めた恋路。タキちゃんの心の中。
タキちゃんが手紙を板倉さんにお渡ししなかったのは、平井家の旦那さまや坊ちゃんのためか?女中魂がすごい。のか。真面目で彼女が平井家全体を愛していたのは確か。

だけど、タキがあの手紙を板倉さんに渡さなかったのには、もう一つ、二つ理由がある?と思わせるような終わり方だった。文中で、奥さまのお友達の雑誌記者、睦子さんがタキちゃんの気持ちわかる!みたいに言っていたのは、その頃はまだ認知されづらかったであろう同性愛🏳️‍🌈を示唆していたように思うけど、果たして実際は?
時子奥様は、美しくて、誰もが彼女を好きになるという描写もあったし、睦子さんも奥さんが好きだったうちの1人だろう。あの場面、自分のことを話していたように感じた。

映画も本も共に多くを語らず、品のある雰囲気を醸し出していた。その対比で孫の健史が色々つまびらかにしてしまったが、残された手紙をどうするかはもう少し考えられなかったものか…って映画の中の人に物申したくなっちゃう😁
Stella

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