バナバナ

スリーピング・ディクショナリーのバナバナのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

スリーピング・ディクショナリーとは、要するに“現地妻”の事。
植民地で、生活や夜を共にするうちに現地語を覚えられるという事で、いわば“歩く人間辞書”的な意味合い。
イギリス人行政官は、もちろん正式な結婚はイギリス人(白人)としなければならないので、肉体だけでなく、心から愛し合い始めた二人には周りから横槍を入れる…という話です。

これは原作があるのかな?
舞台は1936年のボルネオ島です。
1936年って、もう少しで太平洋戦争ですよ。そんな時代に、個人的にではなく慣習で、まだ“スリーピング・ディクショナリー”が行われていたのかな?

一番怖いのは、あの奥さんでしたね。
開けているというか、昔の日本人女性みたいな感覚の人なのかと思ったら、やはりそんな事はなかったという…w。
でも、結局男が本妻は教養がある妻をもらい、性に関しては現地の若い女を所有するという、それを許している時代(制度)が悪いのであって、奥さんを責めたらかわいそうですね。

しかも、主人公ももし子供が出来なかったら、慣習に従っていた様な気がするところがミソかなw。
まあ、女性にとってはどちらにも失礼な話で、現代でこんな事する奴がいたら、世界中に晒されちまいますけどね。
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