ベビーパウダー山崎

上海異人娼館/チャイナ・ドールのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

2.0
いつ買ったのかも覚えていないビデオはボロボロで音声と画像が途切れ途切れ、それでも暇だから辛抱強くラストまで見たが、現実と幻影がシームレスな寺山修司お得意のあれは、やはり人間の隠しておきたい欲望(トラウマ)をだからこそ暴きたいという下衆なノゾキ趣味から来ているのか、ロブ=グリエみたいなロリコン思考ではなさそうだが、娼館舞台に身体がバッキバキのクラキンに犯される少女をねちっこく撮るのは洋ピンとしてのポルノ的な解釈。「映画」に濡れ場あるならどこにでも顔を出す殿山泰司。クラキンと殿山の共演、顔の圧が凄い。本作から村上龍『トパーズ』から松本人志『R100』への流れ、誰も興味がない日本裏映画史はあると思います。