えむ

アナと雪の女王のえむのレビュー・感想・評価

アナと雪の女王(2013年製作の映画)
3.7
公開時に観たけど、地上波放映で再見。

映画ファンには評価が別れるかもしれないが(ヒットの割には大したことないとかね)、この作品の功績はやはりディズニーらしい楽曲の良さと、大人になった世代にも通じる葛藤を、子供でもすんなり理解できるようにストーリーに織り込んだ点だろうと思う。

エルサを見ていれば、一見国を凍らせてしまう魔女(と敢えて言う)も、元から悪い人ではないと分かるし、
とかくあいつは意地悪だから排除しよう、ではなく、コミュニケーションが大事、優しさが人を救うのだと教えてるんじゃなかろうか。

だからこそ、この作品のタイトルは、アナが主人公で、エルサは単に『と雪の女王』なわけで。

実にディズニーらしい手法と思うのだけど、それが、エルサの苦悩が現代のコミュニケーションに悩む大人に妙に刺さってしまい、レリゴーが流行りすぎて、少しメインターゲットや印象がズレたって所だろう。

ちなみに、公開当時は周りで『アナ派かエルサ派か』なんて議論があったものだけど、圧倒的にエルサ派多数だったのを思い出す。
子供たちだけなら、単純にアナ!!って言いそうなんたけどね。
そこに全部現れてると思うよ。
えむ

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