Gan

夢と狂気の王国のGanのレビュー・感想・評価

夢と狂気の王国(2013年製作の映画)
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「人間は幸せになるために生きているのか、自分が幸せになることが生きるための目的とは思えない」と、独り言ちる宮崎駿。

少年少女、自然、動物、映画、理想を愛した頑固オヤジが、等身大で描かれる。

パクさんと鈴木さんとのスリーショットでの映像には、胸が打たれるものがあった。
戦争を経験し、若き日を情熱に苦しみながら生き抜き、今も尚名声、金欲に反旗を翻すかの如く地に足をつけて生きる。

"映画に懸けるってことは、不幸になるってことなんだよ"と幸せそうに笑う宮さんに、そういうことなんだと勇気を貰えた。
夢と狂気の王国。
これ以外考えられないタイトルでしょう。
どうか宮さん、長生きしてください。貴方は、生きねばならぬ。
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