Gan

日本のいちばん長い日のGanのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
4.5
日本の映画の完成形のひとつやろコレ。

幕末志士の如く、それぞれ主義は違えど、全員が日本のために命を賭して汗と血を流す映画。
おっちゃんから若い兵士まで、みんな死ぬほど葛藤し続けてた。
扇風機を戦闘機に見立てて演出するカットが記憶に残る。最後、壊れたんやね。

20分間にわたるアバン、からのタイトル表示までがカッコよすぎる。約1時間毎に時計を映すことで、24時間の緊迫した状況を重量感たっぷりに追体験できた。
カメラワークから夥しい量の字幕、鈴木総理をはじめとする登場人物の演技に至るまで、めちゃくちゃ"シン・ゴジラ"を彷彿とさせる(演技に関しては断然本作に軍配が上がるけど)。
説教くさい映画は好かんが、この映画に限っては許せるよね。

あと、思ってたよりも後半が手に汗握るハード展開。前半が"静"で、後半が怒涛の"動"。
完璧。白黒であることも、長尺であることも忘れて没頭できた。面白すぎる。

三船敏郎に痺れへん人おんのか?
Gan

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