さいらー

るろうに剣心 伝説の最期編のさいらーのレビュー・感想・評価

4.5
ラストバトルまでは今までの作品で最も地味な印象を受けたが、志々雄との戦いはそれを補って余りあるかっこいい殺陣と藤原竜也の名演技。
明らかに主役の佐藤健すらも食っているが、魅力的な悪役というのは作品の面白さ、評価にそのまま直結する。
佐藤健の演技もこれまでの二作を経て苛烈さが増し、真に迫るものがある。それすらも食う藤原竜也が異常だという話で……。


やはりと言うべきか、十本刀がほぼモブで終わったのはおそらく原作ファンからすれば不評なのだろうが、あくまで志々雄と剣心にスポットを当てたのは作品としては大正解だろう。
サブキャラクター達も相応に魅力的だが、佐藤健と藤原竜也が常に作品を支配しているのは言うまでもない。


三作を通してこれだけのクオリティで貫いた実写版るろうに剣心。漫画を原作とするアクション邦画で、今なおこれを超える作品を自分は知らない。