わかりやすい過剰演出とか説明的すぎる台詞とか大袈裟な表情とか、そういうのが一切無いめちゃめちゃ渋い作品。
戦争によって抱えたトラウマ、罪、怒り、それらの感情を抑え込みながら生きる男の贖罪がメインテーマ。
カウンティングを駆使したギャンブルシーンに盛り上がりはなく、カタルシスは無い。タイトルに釣られて想像するような物語は語られないので、注意が必要。
間違っても、ながら見なんて出来ないような、集中力を要する見応えのある映画だった。
何も起こっていないような場面でもスリリングで面白く、映画全体が常に不穏。
モーテルのセッティングとか不穏すぎる。
とにかく、渋い！
