真田ピロシキ

ねじ式の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

ねじ式(1998年製作の映画)
2.5
にしらはろくな銭もねいくせに海だと山だとけつかる。まっことたまげたもんだ。コバヤシチヨジは好きです。この映画でチヨジを演じているつぐみも結構好きな人だったのですがめっきり見なくなってしまいました。さて、この映画はつげ義春のもっきり屋の少女、やなぎ屋主人、ねじ式をオムニバス的に実写化していてかなり忠実な映像化ではあるのですが見てて面白いかと言うと。せっかくのオムニバス形式なのにどのエピソードも同じように彩度の低くて赤い映像トーンで変化もないので90分もないのに飽きてきて、原作との間違い探しくらいしか見所を感じられずきぐしねいです。ねじ式なんて全く意味が分からないからこそ創り手の解釈を楽しむ余地が多いと思うのですが、これは創造性に乏しく感じられるなあ。この映画を見る意味はあまりないのだもの。漫画を読めば十分。原作にカルト人気があるために安全牌ばかりを選んでいるように見えて攻めが感じられない。全く本編と関係のない冒頭とエンドロールのエロスは味なのだろうが、そんな所で持ち味を発揮されましても。なんつーかヴィレヴァンに消費されそうな映画です。