逃げるし恥だし役立たず

ハンガー・ゲーム2の逃げるし恥だし役立たずのレビュー・感想・評価

ハンガー・ゲーム2(2013年製作の映画)
2.5
前作から一年後、独立の機運高まる民衆の声を封じ込めようとする独裁政府の思惑から第75回記念大会に歴代のゲーム勝者24人を参加させると発表、再びゲームに参加せざるを得なくなったカットニスとピータの死闘を描くサバイバルアクション。本作は三部作の続編。
カットニス(ジェニファー・ローレンス)とピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)が凱旋ツアーで自身の政治的な立場や互いの関係性に戸惑いながら再びゲームに誘き出すまでのストーリー展開は巧く、ラストは次回作への期待を持たせる展開になっている。だが総じて内容が薄くて一本調子のため前作同様に訴求力は低い。殺し合う中で緊張感や悲壮感・恐怖や覚悟と云う感情、サバイバルのための創意工夫、自身を優位にする駆引きや心理戦が欠けているのは相変わらずで、人物描写も主人公以外は踏み込まれていないのは非常に勿体無い。何よりも主催者のゲームへの介入が一層酷くなり、前作の競技者同志の戦いとは違い、管理者側との戦いになっており興醒めである。
ひと目会ったその日から、恋の花咲くこともある…それが殺し合いの場としても