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ハンガー・ゲーム2のmaroのレビュー・感想・評価

ハンガー・ゲーム2(2013年製作の映画)
4.0
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★☆☆

『ハンガー・ゲーム』シリーズ第2作目。
原作小説は未読だけど、前作のような『バトル・ロワイヤル』感はほぼなくなり、ストーリーもキャラクターも前作よりよかったと思った。

いやー、なんかもう絶望だよね、これ。
せっかくハンガー・ゲームで勝ち残って、将来は安泰と言われていたのに、国が勝手にやってる25年ごとの記念大会で、歴代の優勝者を再び殺し合いに参加させるって。
マジでこんな国住みたくねぇ。。。
カットニス(ジェニファー・ローレンス)とピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)なんか、前回に続き2大会連続で出場とか可哀想すぎた。。。

ただ、今回は殺し合いという印象は薄かったかな。
生き残りをかけて同盟を組み、さらに闘技場内にも様々なギミックが用意されていて、サバイバルの要素が強くなったと感じる。
その上、何やら国家を転覆させるような隠された計画みたいなのが最後にチラッと顔を出し、今後の展開がとても楽しみになる終わり方だった。

相変わらず気になるのが、カットニスとピータの関係。
カットニスはピータとはパフォーマンスのためだけの関係と割り切っているのに対し、ピータはガチで恋心を抱いている様子。
さらに、カットニスには故郷に信頼を寄せるゲイル(リアム・ヘムズワース)がいるんだけど、この2人もお互いに言葉にはしないがゆえに、友達以上恋人未満な状態。
三角関係っぽさを醸し出してはいるんだけど、結局ゲームに参加する以上、カットニスはピータと過ごす時間の方が多い。
で、付かず離れずの距離を保っているカットニスなんだけど、なんだかんだでピータを頼りにしてるんだよね。
「距離感を保ちたいのかくっつきたいのかどっち?」って感じなんだけど(笑)

そんなカットニスだけど、意外と性格悪い側面もあって。
記念大会に選抜される前、ヘイミッチ(ウディ・ハレルソン)に「ピータを守って」と頼みに行くのね。
前作でもそうだったけど、誰かが選ばれても他の人が志願すれば、そちらに出場権が与えられるっぽくて。
だから、「もしピータが選ばれたら俺が志願するよ」ってヘイミッチは言ってたのさ。
それに対してカットニスは「ありがとう」って言うんだけど、それ、ヘイミッチが出場することになるから、下手したら彼は死んじゃうから。
「ヘイミッチの命はどうでもいいんかーい!」ってツッコミたくなった(笑)

そんなわけで、個人的には前作よりも面白かったと思う!
再び殺し合いに参加させられという悲劇の中で、仲間と協力しながら生き永らえるサバイバル感と、最後にチラッと見せる腐った独裁国家に反旗を翻そうとする姿勢にワクワクしたから。
これは続編が楽しみになるわ。
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