めたわに

フローズン・グラウンドのめたわにのネタバレレビュー・内容・結末

フローズン・グラウンド(2013年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

アンカレッジ連続殺人事件を映画化したもの。連続殺人事件って、捕まらず解決せず連続に至ってしまうのには何かしら理由があり、それが犯罪者に由来するものとは限らず、吹こうにも杜撰な捜査や被害者の特性が原因だったりする。

本作の元ネタとなったアンカレッジ連続殺人事件も、パイプライン建設で多数流入した外部の人らを客とした性産業従事者が犯人に狙われた。彼女らは、身寄りが近くにおらず気にする者も少なかったので、捜査もなおざりに。また犯人であるロバート・ハンセンが前科者であるにもかかわらず狩猟の名人でパン屋を営み地元に根付いた人物であった。これらが連続たらしめた原因となった。

さてこのロバート・ハンセンだが、実際12年あまりの期間で17名を殺害した罪に問われたが、犠牲者は30名以上である可能性もあるとか。森の中の別荘に女性を連れて行き犯し、わざと逃がしたその女性らをハントして楽しんでいたそうである(胸糞)。彼は2014年75歳まで刑務所内ではあるが生きた(胸糞)。

さて、本作のポイントは、そのハンセンを追い詰めるのがニコラス・ケイジ(刑事ジャック)。しかもジャックは転職間近で本事件を担当。結局事件を解決に導きそのまま刑事として残ることとなる←ここみどころ。また事件が明るみに出るきっかけとなった、ハンセンから逃げたシンディの、警察に協力すべきか逃げようか迷う心情が娼婦という立場から上手く描かれている。イカれたハンセン役には、ジョン・キューザック!取り調べにキレてベラベラしゃべりだす役はさすがジョーン!

連続殺人って犯人だけに原因が在るわけでなく、被害者や捜査する側にもあるんだなぁと、だからこそ、捜査する側は心して頂きたい。ジャック名かハルコムのように。
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