めたわに

マーターズのめたわにのネタバレレビュー・内容・結末

マーターズ(2015年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

胸糞から来ました!

2007年フランス版「マーターズ」のリメイク。
オリジナルにはかなわないアルアルは本作でも発動されています。
個人的ガッカリポイントを5つ。
冒頭家族の団欒がオリジナルの方が明るくてその後の展開とのギャップを感じられるリメイクは団欒の画が暗い。
鉄のふんどし被り女の不在。かわいい女の子サマンサがその代わり。やんごとない諸事情によると思うが、彼女がいないと…
リシューのキャラにリアリティが無い。オリジナルの不幸な境遇の末にという雰囲気・出で立ちではなく、いいとこのお嬢さん然としている。
オリジナルではリシューが早々に死に残されたアンナのもらい事故(事故と言うにはあまりにも…)感があり胸糞だったが、本作ではあっちに行くまで2人で完走。胸糞感の不足。
訳わかる訳わからない感+親切感ある説明→胸糞感の物足りなさ。

個人的オリジナルより勝ってるポイント。
到達したリシューの有難いお言葉を耳にしたアンナと神父。神父「私は聞いた!」→自らバキュン!マダム「何を聞いたのぉ?」→アンナ「見ればわかる」→マダムをバキュン!
これ悪くないでしょ!酷評されているリメイク版ですが、私はこの安っぽい「見ればわかる」オチ好きです。しかし逆に言うと、無意識にリメイク版を安っぽいB級扱いしてるのかも。

レビューを書く為あらためて観直しましたが、リメイク版は軽い!胸糞感はほんと薄いですね。オリジナルのカルト感が皆無で、やはりこれではカルト的人気は望むべくもない。

オリジナルの「疑いなさい!」の訳わからない破壊力はやはり別格。そんなことを思い知らされました。
めたわに

めたわに