さき

再会の街でのさきのレビュー・感想・評価

再会の街で(2007年製作の映画)
4.0
9.11っていう出来事がアメリカの人たちにとってどれだけ大きなことかっていうのはこうしてたくさん作られる関連映画の数からも明らかで、風化させないように、これからを生きる人たちにも伝えないといけないっていう思いはひしひしと感じるし、私自身も2001年当時は小学校1年生だったので全然わけわからずニュースを見てた世代なので、こういう思いを受け取ってる側ですが、一方で、あえて思い出す、見つめ直すって行為をしたくない人もいるっていうのを改めて思い知らされました。

『わからないのよ、人の悲しみが』こんなような台詞がありましたが、すごく響きました。悲しみってひとりだと本当に辛いし、共有しないと乗り越えられない。法廷のシーンなんかみていられなかった。でもそんな姿を見事に体現したアダムサンドラーは本当に見事でした。

人の死は必然だし、いつだって突然なのは変わりなくて、悲しい出来事だけど、こんなことで死ななきゃ行けなかったのかって出来事で亡くなってしまった最愛の人。悔やんでも悔やみきれない、後悔の数々。再会した街で起きた最悪の出来事。でもその街で再会できたから、少し前に進めたんじゃないかな。
さき

さき