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her/世界でひとつの彼女のkuuのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.8
『her/世界でひとつの彼女』
2013年。126分。
米国のSF恋愛映画。
余談ながら
(⚠️辛気臭いの苦手な人はすっ飛ばしてくださいな⚠️)
ノスタルジーは誰でもが持つ普遍的な感情やけど、多くは自らの過去の出来事で都合の良い部分だけを想起したに過ぎない。
そのノスタルジックをくすぐる産業は出ては消えを繰り返し、品を変え手を変えて出現する。
必ずそこには、エロと銭、そして犯罪が同居してる。
この作品にはデンジャラスなんは必要ないかな😅

文通出会い系(よくヤンキー雑誌やペンパル雑誌に文通希望欄に住所氏名年齢が記載されてた)←切手送って~(女子から)詐欺とストーカーが続出で消える。

テレホンクラブ通称テレクラ。
テレクラ黄金期に出会いのバブルとも云えるほどに強烈なものがあったのは確かなやろな。
りんりんクラブ事件。←この辺りから半グレが出てきたかな。
広島の半グレ集団インター・ナショナル・シークレットサービス(ISS)子供のころよくして頂いた先輩はこの事件で無期懲役に。

ダイヤルQ2。
NTT東日本・西日本が提供していた電話による情報料代理徴収サービスの登録 通称:Q2(キューツー)。
一般にダイヤルキューツーと呼ばれることが多いが、正しい呼称はダイヤルキューである。
災害時を想定して伝言をおもに目的にしてたけど、いつしか出会い系に。
これは出会い系云々よりも、Q2を開設してる業者がガッポガッポ儲かり軒並みアウトロー参入が増えて、アウトロー開設業者が人を雇い偽造テレカ(特にイラン人がよく捌いてたこの偽造テレカは使ったパンチが押されなく半永久的に通話できる)でQ2(0990から始まる)をかけまくり荒稼ぎ。
数億稼いだ先輩がいた。
子供たちがノスタルジアにはまり高額な請求が来て破産する家庭も出たほどの社会現象を起こした。

カード式伝言ダイヤル。エロビデ販売の受付などでシリアルナンバー付きカードをうっていた。今でもあるんかなぁ。全盛期は自動販売機さえあった。子供の頃これを壊して中のお金を奪う遊びが流行った。

携帯電話・PHS向けのメル友募集サイト。
初期は携帯電話のメルアドを変えてないと電話番号がそのままメルアドになってた。
そんな人を狙い直接TELをかける部屋にいながらテレクラ化した。スタービーチなど。
美人局で殺人事件まで発展する事多々あった。
ある機関誌が縁で手紙書いたり本を送る知人はこんな事件で無期懲役に。

羅列の時間軸に誤りがあるかも知れませんが、後は現代に至ります、ざっと書いてもこれだけだけど、まだまだあったんじゃないかなぁ。
それが5Gに移行するコンピューター社会で6Gにはこの作品の様な事は実現して行くこと必至。
起こりうる事件や事故など多少は考慮されてるやろけど、便利と引き換えの事件や事故。
何も遠い未来じゃなく、近未来。
1Gから2G、2Gから3G、3Gから4G、が約10年で移行してきているのは周知の事実。
4Gから5G、5Gから6Gには単純にみても約20年後には6Gの世界は起こりうる。
AI技術も多少の誤差はあっても付随して急速に進化すると思う。
車いすの天才科学者、故スティーブン・ホーキング博士は、AIはいずれ制御不能になり、機会を与えられればすぐに人間を超えると信じとった。
『こないなテクノロジーが金融市場の裏をかき、人間の研究者よりも優れた発明をし、人間のリーダーを操作し、我々には理解さえできない武器を開発することは想像に難くない。
AIの短期的な影響はだれが支配するかに左右されるが、長期的な影響はそもそも支配できるのかによって決まる』
と云ってた。
我々は好むと好まざるとにかかわらず人工知能(AI)との共存を迫られていると思う。
人類の知能をはるかに超えるAIが我々の生活を脅かす存在となる日がやって来るとして脅威論を唱える識者も多い。
けど一方で、AIが我々の生活をより豊かで便利なものにするという楽観論もある。現代の新興テクノロジー企業にとって欠かせないピースであるAIは敵か味方か。。。

扨😀作品ですが。
余談与太噺長すぎで🙇‍♂️お代官さま御許しを⚔️
人工知能とは云え、あないにも人間味ある感じで会話して、孤独な毎日が豊かになるのなるんやったら、声だけの存在であっても恋愛対象になっちまう気持ちはわからなくもないかな。
だけど、現在の人工知能では生身の人間には及ばない。
肉体がないのに、性欲あるの?
そもそも人間も感覚など電気信号のなせる事やと云う人もいるしなぁ。
本作品のサマンサは人工知能ちゅうより、まさに人間の彼女そのまんまみたいな感じで描いていて、普通のピュアなラブストーリーに見えなくもない。
実際には色んなデンジャラスな事件は起こりうるやろけど。
サマンサのあのラストは、いかようにも解釈ができます。
好き嫌いが出る作品やとは思うけど、男女のすれ違いやそもそも恋ってなんなんやろうなぁ。
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